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No.80新着 小田原市の「保護なめんな」ジャンパー問題(2017年1月)と、検討会の報告書・その後の見直し

小田原市の生活保護担当職員が不適切な表記のジャンパーを約10年着て利用者宅を訪問していたことが2017年1月に報道された。市は有識者を交えた検討会を開き、14日以内の決定の徹底、扶養調査を年4回から年1回へ、ケースワーカーの26人から30人への増員などを進めた。

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資料の日付
2017年4月6日
分野
自治体の運用
立場
事実・データ
タグ
扶養照会水際作戦
地域
日本(小田原市)
資料の種類
公的資料
テーマ
小田原市のジャンパー問題

本文と出典

【要点】 ・2017年1月16日、小田原市の生活保護担当職員が不適切な表記のジャンパーを着用し、10年にわたって利用者宅を訪問していたことが報道された(検討会報告書)。 ・市はジャンパーの着用を禁止し、市長は利用者の気持ちを傷つけたことを謝罪した。有識者と市職員による「生活保護行政のあり方検討会」を開き、2017年4月6日に報告書が市長に提出された。 ・報告書の提案を受け、市は申請から14日以内の決定の徹底、扶養義務者への調査の回数の見直し、ケースワーカーの増員、「保護のしおり」の全面改訂などに取り組んだ(市の取組状況・2019年4月1日現在)。 【数字・中身】 経緯(検討会報告書・2017年4月6日): ・ジャンパーは2007年(平成19年)に作られた。作成当初は着て訪問することはあまりなかったが、2008年以降はほとんどの職員が着て訪問していた。ジャンパーのほかにポロシャツなどの関連物品も作られていた ・報告書は、生活保護の利用を周りの住民に知らせてしまうおそれがあり不適切であること、10年間内部で見直しや異論が出なかったことを問題とした ・市は関係職員に厳重注意を行い、担当の副市長は給料の10分の1を1か月辞退した 検討会: ・有識者(座長は大学教授。元生活保護利用者も加わった)と市職員で構成。2017年2月28日〜3月25日に4回開催(市のページ) 報告書が指摘した運用上の課題: ・小田原市では申請から決定まで14日を超えるケースが多数見られた ・母子世帯の割合が3.7%で全国平均(6.1%)より明らかに低く、年4回の一斉実地調査など扶養義務者への調査も厳しすぎる感がある。例外的にしか認められないはずの「辞退」による廃止も多い ・ケースワーカーが社会福祉法の標準数を満たしていない 市のその後の取り組み(2018年度の取組状況・2019年4月1日現在): ・14日以内に決定した割合:2017年度89.9%、2018年度92% ・扶養義務者に対する調査を年4回から年1回に見直し(2017年度から) ・ケースワーカーを標準数を満たすよう増員(2017年4月から26人→30人)。社会福祉士の資格を持つ職員は4人→6人(2018年4月)、7人(2019年4月) ・女性のケースワーカーを30人中3人→5人(2018年4月)、6人(2019年4月) ・「保護のしおり」を暫定版(2017年4月〜2019年3月)を経て、2019年4月に「生活保護のしおり」として改訂 ・利用者アンケート(2018年10〜12月・2,190世帯に送付、回答1,070件)、市民アンケート(2018年3〜4月・無作為抽出1万人、回答3,973件・回答率39.7%)を実施 ・弁護士事務所とアドバイザリー契約を結び、対応の難しい事例で助言を受けた(2018年度22件) 【背景】 ・報告書によると、ジャンパーは2007年7月にケースワーカーが元利用者に切りつけられた事件がきっかけで作られたとされる。報告書は、事件の後に組織としてケースワーカーの置かれた状況の改善がなされなかったことに立ち返る必要があるとした。 ・報告書は、ジャンパーの問題をケースワーカー個人だけでなく、市役所全体の生活保護行政への関心や理解の低さの問題としてとらえ、職員の標準数の不足や新しく採用された職員・男性職員への配置の偏りも課題に挙げた。 【注意】 ・数字は小田原市の公表資料(2017〜2019年)によるもので、その後の状況は今回確かめていない。 ・報告書は生活保護を受けている人を「利用者」と呼んでいる。この記事も出典に合わせた。 【出典】 ・生活保護行政のあり方検討会(平成29年2月~3月)(小田原市・最終更新2022年2月15日)https://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/welfare/p-cassi/p22170.html ・生活保護行政のあり方検討会報告書(生活保護行政のあり方検討会・2017年4月6日)https://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/305183/1-20170406145937.pdf ・「生活保護行政のあり方検討会」からの改善策に対する市の取組一覧(小田原市・2017年)https://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/311739/1-20170601142006.pdf ・生活保護行政のあり方検討会からの改善策に対する取組状況(平成30年度)(小田原市・2019年4月1日現在)https://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/397123/1-20190731102557.pdf ・生活保護・生活支援施策改善のためのアンケート調査結果(小田原市・2019年7月)https://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/397118/1-20190731102628.pdf 【動画】 ・生活保護「なめんな」 市職員がジャンパーに文言(17/01/17)(ANNnewsCH)https://www.youtube.com/watch?v=lkWWrrEHH-s

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