No.75新着 ノルウェーの経済的社会扶助:2026年の目安は単身月8,300クローネ、2025年の受給者は16万5,800人
ノルウェーの経済的社会扶助は、ほかの収入の道を使い切っても足りない人への一時的な給付。国の目安は2026年に単身月8,300クローネ(家賃などは別)。2025年は16万5,800人が受け、5年ぶりに増えなかった。
本文と出典
【要点】
・ノルウェーの経済的社会扶助(økonomisk sosialhjelp)は、働く・貯金を使う・ほかの給付を受けるなど、すべての収入の道を使っても足りない人への一時的な給付。窓口は市町村のNav事務所(Nav)。
・国(労働・社会省)が生活費の目安額を決めている。2026年1月からは単身で月8,300クローネ。家賃・電気代などは別に見る(Nav)。
・2025年に受けた人は16万5,800人、支給総額は124億クローネ。前年より約600人少なく、5年ぶりに増えなかった(ノルウェー統計局)。
【数字・中身】
国の目安額(月額・2026年1月1日から・Nav):
・単身:8,300クローネ
・夫婦・事実婚:13,800クローネ
・共同生活の住まいの人:6,950クローネ
・子ども:0〜5歳4,050クローネ、6〜10歳4,150クローネ、11〜17歳5,400クローネ
・この額は食費・衣類・通信・日用品・衛生用品など基本の費用。家賃・電気代、日々の交通費、子どもの習い事などは別に加える
・単身8,300クローネを円に直すと約137,363円(1クローネ=約16.55円で計算・このサイトでの計算・欧州中央銀行の参照レート2026年10月9日のユーロ換算から)
・目安額を使う市町村と、独自の額を決める市町村がある
受給の状況(ノルウェー統計局・2026年6月29日):
・2025年の受給者16万5,800人、支給総額124億クローネ(2024年は119億クローネ)
・2021年から2023年の2年で受給者は28%増えた。統計局は増えた分の多くは移民、とくに難民によるとしている
・2025年の受給者は2021年より39%多い
・受給者のうち移民(本人が外国から移り住んだ人)の割合は、2024年から2025年にかけて56%で変わらなかった
【外国人の扱い】
・Navは「原則としてノルウェーに合法に滞在していることが必要」としている。外国にいる間は受けられない。
【日本との違い】
・目安額は国が示すが、最終的には市町村のNav事務所が一人ひとりの事情を見て決める。日本は国の基準額で計算する。
・子どもの手当(児童手当)は扶助の額に影響しないとNavは説明している。
【注意】
・統計局の受給者数は1年間に一度でも受けた人の数で、ある時点の人数ではない。
・Navは別に、一部の事務所の標本による速報値も出しており、数字の取り方が違う。
【原文】
・Økonomisk sosialhjelp(Nav)https://www.nav.no/okonomisk-sosialhjelp
・Ikke lenger økning i sosialhjelpsmottakere(Statistisk sentralbyrå・2026-06-29)https://www.ssb.no/sosiale-forhold-og-kriminalitet/trygd-og-stonad/statistikk/okonomisk-sosialhjelp/artikler/ikke-lenger-okning-i-sosialhjelpsmottakere
【出典】
・Økonomisk sosialhjelp(ノルウェー労働・福祉庁 Nav)https://www.nav.no/okonomisk-sosialhjelp
・Ikke lenger økning i sosialhjelpsmottakere(ノルウェー統計局・2026年6月29日)https://www.ssb.no/sosiale-forhold-og-kriminalitet/trygd-og-stonad/statistikk/okonomisk-sosialhjelp/artikler/ikke-lenger-okning-i-sosialhjelpsmottakere
・Euro foreign exchange reference rates(欧州中央銀行・2026年10月9日)https://www.ecb.europa.eu/stats/policy_and_exchange_rates/euro_reference_exchange_rates/html/index.en.html
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