生活保護しらべ生活保護の調べもん 日本と世界を比べて考える

言葉を空白で区切ると、そのどちらも含むものだけが出ます(例:外国人 最高裁)。
1語だけでも探せます(例:扶養照会)。

← 改革案・提言一覧へ戻る

No.56新着 フィンランドのベーシックインカム実験(2017〜2018年):月560ユーロを失業者2,000人に、就労効果は小さく幸福感は改善

フィンランドは2017〜18年、無作為に選んだ失業者2,000人に月560ユーロ(非課税)を条件なしで支給する実験をした。2020年の最終結果では、就労への効果は小さかったが、受給者は生活満足度が高く、精神的な負担が少なかった。

𝕏 でポストする

資料の日付
2020年5月6日
分野
改革案・提言
立場
事実・データ
タグ
ベーシックインカム就労・自立支援
地域
海外(フィンランド)
資料の種類
公的資料
テーマ
ベーシックインカム

本文と出典

【要点】 ・フィンランドの社会保険庁(Kela)は2017〜2018年、法律に基づく全国規模のベーシックインカム実験を行った。参加は選ばれた人に義務づけられ、無作為抽出による比較ができるようにした(フィンランド政府の広報資料)。 ・2016年11月に基礎的な失業給付を受けていた人から無作為に2,000人を選び、毎月560ユーロ(非課税)を、ほかの収入や求職活動の有無にかかわらず支給した(公共放送Yle・2020年5月6日)。 ・2020年5月6日に公表された最終結果では、就労への効果は小さかった一方、受給者は対照グループより生活に満足し、精神的な負担・抑うつ・孤独感が少なかった。 【数字・中身】 実験の設計(政府の広報資料・Yle): ・期間:2017〜2018年の2年間 ・対象:2016年11月に基礎的な失業給付を受けていた人から無作為に選んだ2,000人 ・額:月560ユーロ、非課税。ほかの収入で減らない。ほかの社会給付の多くからは差し引かれる ・目的:社会保障の仕組みを簡素にできるか、就職への動機を強められるかを調べる 結果(Kela・VATT経済研究所、Yle 2020年5月6日の報道): ・就労:受給者の就業率は対照グループよりわずかに改善したが、効果は小さかった ・2年目は、2018年に始まった失業者向けの「活性化モデル」(給付の条件を厳しくする制度)の影響と区別できず、解釈が難しい ・幸福感:生活満足度が高く、精神的な負担・抑うつ・悲しみ・孤独感が少なかった。他人や社会の制度への信頼、自分の将来への自信も高かった ・実験前から活動的だった人では活動と就労が増えたが、実験前に困難な状況にあった人の問題は解決しなかった 【論点】 ・就労の動機づけとしての評価(VATTのカリ・ハマライネン主任研究員の発言・Yle報道):雇用への効果は全体として小さく、失業給付を受ける一部の人にとって就職の問題は手続きや金銭的な動機の問題ではないことを示しているとした。 ・生活の安定としての評価(フィンランド政府の広報資料):受給者は幸福感や経済的な安心感をより良く感じており、実験は新しい情報をもたらし成功したとしている。 【日本との違い】 ・実験のベーシックインカムは、収入や求職活動に関係なく一定額を出すもので、収入に応じて最低生活費との差を補う日本の生活保護とは考え方が違う。 【注意】 ・対象は失業者に限られ、全国民に配る本来のベーシックインカムとは違う。2年間・2,000人の結果を全国の制度にそのままあてはめることはできない。 【原文】 ・Finland's Basic Income Experiment 2017–2018(Finland Toolbox, results 2020)https://toolbox.finland.fi/wp-content/uploads/sites/2/2018/04/basic_income_experiment_2017-2018_results_2020.pdf ・Final verdict on Finland's basic income trial: More happiness but little employment effect(Yle News, 2020-05-06)https://yle.fi/a/3-11337944 【出典】 ・Finland's Basic Income Experiment 2017–2018(フィンランド政府 Finland Toolbox・結果編2020年)https://toolbox.finland.fi/wp-content/uploads/sites/2/2018/04/basic_income_experiment_2017-2018_results_2020.pdf ・Final verdict on Finland's basic income trial: More happiness but little employment effect(フィンランド公共放送Yle・2020年5月6日)https://yle.fi/a/3-11337944 【動画】 ・Results of Finland’s basic income experiment 2017–2018(Kelakanava)https://www.youtube.com/watch?v=yBQW1zi1xIM  日本語の要約:フィンランド社会保険庁(Kela)の公式チャンネルが、2017〜2018年に行ったベーシックインカム実験の結果を紹介する。(題名から)

関連動画

日本語の要約(動画の説明文からこのサイトがまとめたもの)
フィンランド社会保険庁(Kela)の公式チャンネルが、2017〜2018年に行ったベーシックインカム実験の結果を紹介する。(題名から)

情報・意見(0件)

情報や意見を書くにはログインが要ります(読むだけならログインは要りません)。